先日、大阪で開催された「neoエシカルフェスタ」に行ってきました!
以前ご紹介した手作りコスメ「ethical cosmetic」さん主催のイベントで、20を越える出店者さんによる手作りのコスメワークショップや有機のお弁当販売、無農薬・無化学肥料のお茶の販売など盛り沢山の内容でした。
すべてを回れたわけではないのですが、今回私がお話を聞けた出店者さんを少しご紹介していきたいと思います。
ethical cosmetic
ethical cosmeticさんは、お肌にも地球にも優しい循環を実現する手作りコスメスクールです。
環境に配慮しているのはもちろん、労働搾取していないものやフェアトレードのもの、動物実験をしていないものなど、まさに人にも地球にもやさしい循環を生むコスメ作りを目指しておられます。
先日受けた手作りコスメ1dayレッスンではとても楽しくクレンジングと乳液を作ることができました。その時の内容についてはぜひ以下の体験レポート記事をご覧いただければ幸いです。
[手作りコスメ1dayレッスンの体験レポートはこちら]
お肌にも地球にも優しい循環を実現する手作りコスメスクール「ethical cosmetic(エシカルコスメティック)」レッスン体験レポート – Saricoとエシカル (sarico2023.com)
今回のイベントでは代表の増岡晶子さんにもお会いすることができました。エシカルな化粧品を通して優しい世界を創ることを目指し、精力的に活動されている方ですが、お話させていただくととても柔らかい物腰の朗らかで素敵な女性でした。スクールのインストラクターの方からも「晶子さんが大好きで活動を楽しくさせていただいています」とお話を伺い、増岡さんのお人柄でここまでスクールが大きくなったのだろうなと感じました。
イベント体験
今回の会場は大阪の難波にあるFUN SPACE DINERさんの2階でした。木を基調としたとても素敵なお店さんでした。
エシカルネイル作り
まずはエシカルネイル作りのワークショップを体験しました。マイカという天然鉱物の色材を使った爪に優しいネイルとうことでした。
まず色材に混ぜる濃縮ネイルコートを計量していきます。こちらの原材料に使われているのは「シェラック」というもの。熱帯アジアに生息するラックカイガラムシが樹木に寄生して樹液を吸い、体外に分泌した樹脂状物質を植物性エタノールで抽出したものだそうで、動物実験なしで製造時にラックカイガラムシを殺傷もしていないクルエルティフリーだそうです。
その後国産エタノールを混ぜて、色材を混ぜていきます。小さな小さじで少しずつ、好きな色を選んで入れていきます。
色材を混ぜたら、好きなアロマオイルを入れます。こちらのスクールの手作りコスメには精油が欠かせなくて、色んな香りのオイルがあるのでいつも迷ってしまいます。今回はゼラニウムにしました。
最後にビンの中で攪拌できるように、エシカルクリスタル(ヒマラヤ水晶)を一粒ビンに入れます。
調合した紙コップを折り曲げて注ぎ口を作り、液体をビンに入れて完成です。
自分で作ると愛着もひとしお。使用期限は半年とのことなので、これからどんどん使おうと思います。
どんぐりファンデーション
もうひとつ、どんぐりファンデーションのワークショップも体験してみました。講師の酒勺真帆さんに、まずどんぐりをファンデーションに使う意義から伺いました。
どんぐりは古くからのスーパーフードで、縄文時代に戦争のない平和な時代が1万年以上も続いたのもどんぐりを食べていたからだと言われているそうです。またマスティングといって、豊作年と不作年を不規則に繰り返すことで森全体の捕食者(どんぐりを食べる小動物など)の全体量を調節し、森の生態系バランスをコントロールしてくれるそうです。
ファンデーションに使用される材料は石油系か、オーガニックコスメでも鉱物などの枯渇資源を使うのが主ですが、落ちているのを拾うだけのどんぐりを活用することで環境に負荷をかけずに資源を再活用できるという意義があると伺いました。
作り方は簡単。すべての粉を調合して乳鉢でよーくすりつぶしながら混ぜ、最後に榧精油を入れて混ぜるだけです。
入れる粉は以下の通りです。
- 国産超微粒子どんぐりパウダー
- ワイルドシルクパウダー
- 琥珀パウダー(ナノタイプ)
- タナカパウダー
- 酸化セリウム
- オーガニックキャロブパウダー
- GSEパウダー
- 榧精油
どんぐりパウダーは「マテバシイ」という種類のどんぐりを特殊加工で800メッシュにまで化粧品グレードに微粉末化したもの。他にもワイルドシルクパウダーは品種改良されていない天然の蚕からとれたものであったり、ミャンマーの女性が古くからお肌に塗って日焼けを防いだりしてきたタナカの木をすり潰して作ったタナカパウダーなど、ひとつひとつが古くから受け継がれてきた自然のものを使っていてとってもエシカルなファンデーションができました。
素敵な竹の容器に入れて完成です。付け心地はまさにナチュラルでおしろいっぽい仕上がりなのでブラシで付けようと思います。
有機のなっちゃん弁当
フードの出店もありました。大阪の心斎橋にある「有機のなっちゃん弁当」は調味料からすべて有機というこだわりのお弁当。お店で発芽させた有機発芽玄米のおにぎりに、無投薬の鶏の照り焼きや平飼いの有精卵の出汁巻など、どれも美味しそうでした。
わかめじゃこおむすびと鰆の塩焼き弁当を食べてみました。竹皮に包まれたとっても美味しそうなおにぎりと魚!
玄米おにぎりはモチモチと食感が楽しく食べにくさは全くなく、鰆も香ばしく焼かれていてとても美味しかったです。
茶縁むすび
滋賀県からの出店もありました!滋賀県東近江市奥永源寺地域で昔から作り続けられている「政所茶」を生産・販売されている「茶縁むすび」さんです。
600年前から産地全体で無農薬無化学肥料を守り続けているとてもエシカルなお茶で、昔ながらの作り方を守り、国でも2%以下となった希少な実生在来種の茶樹を大切に守り継いでおられます。
お茶の木は一般的に40~50年で生産効率が悪くなるので植え替えられてしまうそうなのですが、政所ではお茶の木の根っこを残して地表部分だけを刈り取り根っこに栄養を集中させ、木を蘇らせる「台刈り」という方法を用いて古い木を大切にしておられるそうです。
その刈り取った茶の木を焙煎して作った「古樹番茶」を試飲させていただきましたが、すっきりとした中にやさしいお茶の甘みのあるとても美味しいお茶でした。
お茶摘み体験なども募っておられるということなので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
茶縁むすびさんのInstagramはこちら
RE:WOOD
滋賀県内の「びわ湖材」という認定を受けたヒノキを使ったタンブラーの販売もありました。
「びわ湖材」というのは初めて知ったのですが、森林関係の法令に適合した伐採で、滋賀県内の森林から伐採された原木とその原木を滋賀県内の認定加工事業体で加工した製材品等の木材のことだそう。認定事業体が発行する「びわ湖材証明書」により、滋賀県産材木であることを証明されているとのことです。
とても軽くて手に馴染み、木の持つ温かさを感じられるタンブラーでした。
まとめ
手作りコスメのワークショップに有機の美味しいフード、滋賀県のエシカルな活動をされている方にも出会うことができ、とても有意義なイベントでした。
11/3(日)には東京の半蔵門駅近くで関東エリアでのneoエシカルフェスタが開催されるそうなので、お近くの方やご興味のある方はぜひ参加してみてください。(詳しくはInstagramへ)
今回のイベント、他にも魅力的な手作りコスメのワークショップが沢山あり、全て回れなかったのが残念でしたが、またレッスンを受けてみたいと思います!
気軽に受けられる1日体験レッスンからありますので、ぜひ皆さんもチェックしてみてください。
ethical cosmetic
大阪市西区南堀江1-26-27 南堀江スカイハイツ705
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